竹鶴 12年 40% オフィシャルボトル

特別感のないことの特別さ。ジャパニーズモルトのエントリーボトルに相応しい名品だった。

目次

TAKETSURU 12Y. 40% OB


評価:★★☆ Recommend!

CP:NR(☆☆☆☆☆)

価格:NR(定価:☆)


ボトル紹介

惜しまれながら終売したニッカのピュアモルトウイスキー

ニッカから発売されているブレンデッドモルトウイスキーであり、ジャパニーズウイスキーの父として知られる創業者、竹鶴政孝氏の名を冠したボトルである竹鶴シリーズから、2014年に惜しまれながら終売した竹鶴12年です。

2014年以降は年数表記のない「竹鶴PURE MALT」をエントリーボトルとして、17年、21年、25年がラインナップされていますが、それ以前のエントリーボトルはこの「竹鶴12年」でした。

終売する2014年以前は17年、21年と並び高コスパの良ボトルとしてウイスキードリンカーに認知されていたボトルでした。現在は12年は終売、17年、21年も価格改定で高額となり、生産本数も限られてしまったため入手困難なボトルとなってしまったことはご存知の通りです。

今回、抜栓済みのボトルをたまたま入手したので、あらためてレビューをしたいと思います。


テイスティング

エステリーで華やか。日々に寄り添う銘酒。

既に終売となっているボトルとはいってもエントリークラスのボトルであるため、あまり持ち上げて評価する意味はないのですが、あらためて飲むと美味しいボトルです。これをして至高というものでは勿論ありませんが、日々に寄り添う非常に秀逸なデイリーウイスキーだと言えるでしょう。

香りから余韻まで終始一貫してエステリーかつ華やかであり、そこに香ばしさとうっすらとした内陸ピートも感じられます。度数は40%ですが味わいに満足感があり、しかも飲み疲れすることなく何杯でも飲めてしまいます。本当によく考えられたウイスキーだと思います。

「日本人に美味しいウイスキーを飲んでほしい」という情熱のもとに単身スコットランドに渡り、ジャパニーズウイスキーの父と呼ばれたニッカ創業者である竹鶴政孝氏の名を冠するに相応しい銘酒だと思います。


テイスティングノート

香り:

穏やかな香り立ち。焦がしたザラメや鼈甲飴を思わせる香ばしく甘い香りが先行する。華やかでエステリー。そこから焼き林檎、アップルパイ、アーモンド、ヘーゼルナッツ、穏やかな麦芽の甘み。奥にうっすらと内陸系ピート。

味わい:

度数相当の穏やかな口当たり。エステリーでバニラ、ザラメを思わせる甘さ、香ばしさを伴う麦芽の甘さが広がる。樽感は適度で穏やか。ボディは中程度よりやや軽く、程なく余韻へと移行する。

余韻:

エステリーで華やかな甘さを終始引き継ぐ。じんわりとした収斂と僅かなスパイス感を残しながら、消えるようにすっと終わる。


もっと竹鶴を知りたい人へ

wikipediaの竹鶴(ウイスキー)の記事のまとまり具合がハンパないので、もっと知りたいという方は一読をオススメします。

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/竹鶴_(ウイスキー)

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