ジュラ 1989 – 2010, 21年 49.3% OMC スペシャルカスクストレングス JIS向け

潮風と麦芽の甘さと。

ISLE OF JURA 1989-2010, 21Y. DL OMC Special Cask Strength

Exclusive Bottling for Japan Import System. ltd.

260 bottles, refill hogshead DL REF 6075.


評価:★ ★ ★ Recommend!

CP:☆ ☆ ☆

価格:★ ★


香り:

しっかりとした香り立ち。麦芽の甘さと樽由来の穏やかなバニラ、蜂蜜。そこにやや塩気が加わる(ブリニー)。フルーティーさは控えめで、奥からくぐもった感じでオレンジ、洋梨。

味わい:

口当たりはしっかりとしていて度数相当。口に含むと塩辛い印象があり、ややドライ。収斂は弱く、乾いた木材の印象がある。塩気と麦芽の甘さが強くなる。

余韻:

味わいからドライさと塩気を引き継ぐ。余韻の長さは中程度。

目次


分社前のダグラス・レイン、JIS向けビッグスタンプ

ダグラスレイン社は2013年5月1日に分社化を発表し、兄のフレッド・レイン氏がダグラス・レイン社を引き継ぎ、弟のスチュアート・レイン氏がハンター・レイン社という新会社を設立して現在に至ります。経緯や分社後の取り扱いブランドについては、あらためて書くより既に書いてあるものを読んだほうが早いと思うので、リンクを貼らせていただきます(あるじの小言:201352日の記事)。

そういうわけで現在はハンター・レイン社のブランドとなっているOMC(Old Malt Cask)シリーズですが、今回のジュラは2010年ボトリングで、分社前のOMCとしてリリースされたボトルです。

OMCの特徴はなんといっても度数が加水50%に統一されていることですが、ボトリング時点で50%に満たなかったものが日本の輸入代理店であるJapan Import System向けに「Special Cask Strength」と銘打ってボトリングされていた時期があります。

2010年、2011年、2013年に発売されたこれらのボトルはラベルの中央に大きく赤いスタンプが押されていたことから、通称「Big Stamp」と呼ばれていました。


塩気を伴う麦芽の甘みを存分に楽しむことができる

麦芽の甘みとともに、海岸に吹く潮風のような塩気が感じられます。

表ラベルの公式テイスティングノートにも「OCEANIC/BRINY」と記載されていますが、まさにそのイメージ通りのブリニーな味わいを楽しむことのできるシングルモルトだと思います。高いアルコール度数のドライさとは異なる塩辛いドライさが個性的だと思いました。

香りの甘さは麦芽の熟成感の他は樽(リフィルバーボンホグスヘッド)に由来するだろうもので、バニラや薄めた蜂蜜の印象です。フルーティーなエステル香は控えめなので、基本的にブリニーさと溌剌とした麦芽感を楽しむシングルモルトだと思います。

原酒の未熟さも勿論なく、丁寧で非常に完成度の高いボトルだと思います。


そういえば、ジュラのオフィシャルボトルここ最近で飲んでないですわ…

ハウススタイルが分からなくなってきているので、ちょっと見つけて(おそらくオフィシャルを購入して)飲んでみたいと思います。

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