オルトモア 2000 – 2018 17年, 57.8% SMWS 73.100 日本支部25周年記念ボトル

なかなか美味しい。もう少し安ければ最高。

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SMWS 73.100, Aultmore 2000-2018 17Y. 57.8%. 1st fill Oloroso Hogshead, 276bottles.


評価:★ ★ ★ Recommend!

CP:☆ ☆ ☆

価格:★ ★


香り:

しっかりとした香り立ち。熟成年数と蒸溜年から考えるとしっかりとしたシェリー香。僅かに古酒感も取れる。ベリー、レーズン、プラム、鉄分、黒土。微かにクレヨン。麦芽香は始めはそれほど主張しないが、奥からゆっくりと現れる。溌剌とした印象の麦芽香。

味わい:

度数相当にしっかりとしていて、樽由来の収斂、ドライさが先行する。溌剌とした麦芽の甘さがクリーミーな舌触りを伴いながら前に出てくる。そこにシェリーカスクの樽感が重なり、適度な複雑さ。ボディはやや厚い。

余韻:

味わいからはドライさを引き継ぎ、麦芽の甘さ、レーズンと穏やかなベリー感がじんわりと持続する。


日本での輸入取扱元がウィスクイーからソサエティジャパンに変わったSMWSですが、 今年はSMWS日本支部の25周年に当たる年でした。

そんな中、日本支部25周年記念ボトルとして発売されたのが、この2000年蒸留のオルトモアです。

2016年頃からオフィシャルボトルのリリースが開始されているオルトモアですが、元々はブレンデッドウィスキーの原酒として主に使われていた、少なくともメジャーとは言い難い蒸溜所です。

私はオルトモアを、分かりやすい華やかさと穏やかであまりクセや主張の強くない麦芽香を持つ分かりやすいスペイサイドモルトだと認識していますが、ブレンデッド用原酒としても使いやすいのか、歴史的にVAT69、デュワーズ、ジョニーウォーカーブラックラベルなど多くの銘柄で使われているそうです。


ファーストフィルのオロロソシェリーホグスヘッドの17年熟成、ボトリング本数は276本と、スペック的には特に目立ったものはありませんが、味わいはなかなか良いと思います。ラベルも個人的には好きです。

酒質にはあまり特徴はないかも知れませんが、このボトルは樽が割と良いものだったのではないかと思います。シェリーカスクのベリー感が穏やかな麦芽感を邪魔することなく綺麗に重なり、全体に厚みと複雑さを加えているという印象を持ちました。サルファリーなどの他の要素を潰しかねないネガティブな要素もなく、それでいてある程度の飲み応えも備えた良いボトルだと思います。

先行して公開したTwitterでの評価は★★★☆Recommend!でしたが、冷静に評価し直して今回の評価になりました。それでもこのボトルの魅力が損なわれるものではないと考えています。


お値段がやや高いのだけがネックかも知れません。

Recommend!を付けていますが、本音としてはもう少し安ければ文句なしというところです。

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