タリスカー 18年 45.8%(2006-2011年頃流通)

状態差が出始めているこの時代のボトルを敢えて探さなくても、新しいボトルを飲んだほうが良いと思う。

TALISKER18Y. 45.8%750ml (2006-2011? Japan Retail.)


評価:NR

CP:NR

価格:★


香り:

ヒネ香が強い(干し椎茸を思わせる香り)。

味わい:

ヒネ香を引き継ぎ、塩気と弾けるようなスパイシーさ。

余韻:

ヒネ香を引き継ぎ、胡椒のスパイス、ドライさが持続する。


タリスカー18年オフィシャルボトル。現行ボトルより一つ古いラベルデザインで、更に言うとこれは中でも初期ボトル、おそらく2006年の発売当時のボトルです。


タリスカー18年は2006年に初めて発売され、翌2007年にはWWAでゴールドメダルを受賞している実力派ボトルです。

だいたい2012年頃に現行のラベルに切り替わったようです(正確な年代は突き止めることができませんでした)。


実のところ、このボトルのテイスティングノートをあげる予定は本来ありませんでした。何故なら全く参考にならないからです。

ですが、せっかく家で開いているのにそのままにしておくのも勿体無いかなと思って、とりあえずあげてみることにした次第です…。

他のボトルにすれば良かったよ…。


このボトルのテイスティングノートが参考にならない理由は、このボトルの状態があまりにも悪いからです。

『ヒネ香』と言われる、ボトルを光に当て続けた結果としておそらく現れるとされている、干し椎茸のような独特な香りがウイスキー全体をマスクしてしまっており、他の香味はほとんど分かりません。

これは完全にボトルの状態差によるものなので、他の同一ボトルの状態がこれ同じであるとは、私自身も思っていません。

そのためこのボトルは、たまたま私の自宅にあった、たまたま状態の悪いタリスカー18年であり、味わいがヒネていたのもたまたまということだと思っています。


私としても、まさかこんなにヒネてるとは思っていませんでした。

別にそんなに古いボトルでもありませんし、液面だってしっかりした高さだったんです。

たしかに、これはかなり昔にオークションで、しかも定価よりも安値で購入したものでした。購入後2、3年そのままにして、思い出して抜栓したものです。

でもそれまではこんなことはなかったんですよねー…。

タリスカー18年は割と思い入れのあるボトルなので、見つけてはちょくちょく買って、その都度抜栓していたんですよ…。


私の運が悪かっただけなのかも知れませんが、何本か飲んでみて割と早い段階でこうしたボトルに当たったことを踏まえ、数年前の旧ラベルのタリスカー18年でもそろそろ状態差が出つつあるのではないかと思い、せっかくなので今回は記事にしてみたのでした(記事にするのは今までで一番簡単でした)。


こいつは、現行ラベルのタリスカー10年です。

冒頭にも書いてあるので繰り返しになってしまいますが、おそらく、この時代のラベルのタリスカーを狙って入手するよりも、ラベルの切り替わった後の現行のタリスカー18年を入手したほうが、美味しいタリスカーを楽しめるんじゃないかと思います(オフィシャルのタリスカー18年にはこれより古いラベルのボトルはありません。18年は実は割と最近のボトルなんですね)。


18年に拘らずタリスカー全体として、これより更に古いボトル(簡単に述べると、旧マップラベル10年より更に遡り、ストライディング・マンが付いているものや、古い名酒辞典やスコッチモルトオデッセイに出てくるようなUD時代やDCL時代の8年や12年、またはGMのイーグルボトル)を、莫大な費用をはたいて狙うのであればともかく、私のように近年のタリスカーが好きな飲み手であれば、最近出ている現行ラベルの18年を買えば充分に満足出来るのではないかと思います。

これはDCL時代のタリスカー8年ですが、半端なく美味かったです。


モルトドリンカーの間では『ヒネ香は時間さえかければ抜ける』と、まことしやかに囁かれてはいるのですが、少なくともこのボトルのヒネ香は、一年近く経った現在でも全く抜ける気配がありません…。早く抜けてくれ、頼む。


ざっくりとした感想ですが、近年のオフィシャルボトルのタリスカーは、ちゃんとしてます。

私も今後は現行ボトルを購入しようと思っています。

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