スペイサイドリージョン 1973-2017 43年 52.4% ウイスキーエージェンシー×スリーリバース アートワーク

スリーリバース会心のリリース。陶酔感がいつまでも続く。


SPEYSIDE REGION Malt Scotch Whisky 1973-2017 43Y. 52.4% TWA×TR Art Work Series, 320bottles.


評価:★ ★ ★

CP:☆ ☆

価格:E


香り

穏やかな香り立ち。長期熟成によって得られる渾然一体とした複雑さがあり、妖艶。熟成感のある麦芽香、古酒感、葉巻、黒糖の甘さ、プラムの甘酸っぱさ、ザラメ糖、アプリコット、青いメロン果肉と皮、穏やかな木香。探せば探すほど様々に出てくる。

味わい

度数相当のしっかりとした口当たり。香りの要素のうち、熟成感と甘みと旨みのある麦芽感が前に出てくる。併せて樽由来のスパイスとしっかりめのウッディネスも。心地よい収斂。そのまま余韻へ。

余韻

香りと味わいを引き継ぎ、継ぎ目なく移行する。麦芽の甘さ、僅かな胡椒のスパイス。高い満足感。


ドイツのインディペンデントボトラーであるウイスキーエージェンシー(TWA)と、日本のインディペンデントボトラー兼インポーターであるスリーリバース(TR)のジョイントでボトリングされている『アートワーク』シリーズの最新作。

蒸溜所名の表記はなく、「SPEYSIDE REGION Malt  Scotch Whisky(スペイサイド地域のモルトウイスキー)」という表記になっています。使用樽種とボトリング本数は明記されていますが、カスクナンバーや樽の大きさなどは記載されておらず、多分シングルモルトだとは思いますが、もしかしたらシングルカスク(単一の樽からボトリングされたもの)ではないとか、可能性は低いと思いますがヴァッテッド・モルトかも知れないような書き方がされています。なんで『Single』って入ってないんでしょうね?


会心のリリース

味わいですが、はっきり言ってレベル高いです。私がスペイサイドリージョン名義で初めて飲んだTWAの「Good Vives」シリーズのボトルを彷彿とさせるような感動がありました。

強過ぎない樽感と相まって、麦芽香を中心とした長期熟成を経た原酒にしか出し得ない渾然一体とした香りと陶酔感は、90年代や2000年代といった近年のモルトとは一線を画しています。


さて、アール・ヌーボーだと一目でわかるラベルデザインは、アルフォンソ・マリア・ミュシャと同時期に活躍したウクライナ出身の画家エフライム・モーシェ・リリエンによるもののようです。

リリエンは晩年をドイツで過ごしており、TWAはドイツのボトラーなので、そうした縁で今回のラベルに選ばれたのかも知れません。全然違うかも知れませんけども。


蒸溜所非公開の長熟モルト、買っておくなら今のうちかも。

「スペイサイドリージョン」というタイトルのウイスキーはここ数年で何本か発売されています。中でも長期熟成のものはこのボトルに限らずレベルの高いボトルばかりです(マジでどれも美味い)。

何故突然こうした長熟モルトが相次いで発売されることになったのかは定かではありませんが、ハイエンドなブレンデッドウイスキー用の長期熟成原酒が各ボトラーに流れた結果だという話が、実しやかに囁かれています。真相は分かりませんし、仮にこれが事実だとしてもボトラーに流れた経緯は不明ですが、飲み手としては貴重な長熟原酒が飲めるのはありがたいことです。

こうしたボトルが今後いつまでも発売され続けるとはとても思えないため、好きなのであれば尚更今のうちに買っておいたほうがいいのではないかと、個人的には思っています。

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