ベンロマック 10年 43% オフィシャルボトル

オススメしたいオフィシャル・スタンダード。スターター良し、ハイボール良し。柑橘を思わせるエステル香とやや強めのピートの、バランスの妙。

BENROMACH 10Y. 43% OB


評価:★ ★ ★ Recommend!

CP:☆ ☆ ☆ ☆

価格:


香り:

しっかりとした香り立ち。オレンジ、レーズン、ピンクグレープフルーツ、燻製とベーコンを思わせるミディアムピート。溌剌とした麦芽香、僅かにザラメ糖。少し遅れて林檎。

味わい:

度数相当でスムースな口当たり。グレープフルーツのワタ、レモンキャンディ、僅かにレーズン。麦芽の甘みに熟成年数以上の熟成感を感じる。ボディは中程度で、飲み応えは残る。

余韻:

余韻は暖かく、じんわりと長い。スモーキーなピート、グレープフルーツのワタ、アクセント程度の胡椒のようなスパイス。


現在流通しているオフィシャルボトルのベンロマック10年43%です。

ボトラー最大手の老舗ゴードン&マクファイル(GM)がベンロマック蒸溜所を買収したのは1993年。そこから5年の歳月をかけて蒸溜所の再生に努め、1998年から生産を再開し、2009年に満を辞してベンロマック10年をリリースしました。その後、2015年にラベルを一新して発売されたのが今回の新生ベンロマック10年、現行ボトルです。GMはベンロマック蒸溜所の機械化を推進し、現在はたった2人の技術者で蒸溜所を稼働させているということです。日本酒でいうところの獺祭に似ていると、勝手なイメージを持っています。


この現行ボトルは評判がいいです。キャラクターとしてはピートを効かせたバランスタイプですが、一つ前のボトルに比べてピート香はやや強くなったように感じられます。このピート香が香味の複雑さを形成するという点で良い方向に作用していて、そのまま飲んでも満足感の高いボトルに仕上がっています。

加水などでもバランスが崩れず、暑い日が続くこの季節にはハイボールもかなりお勧めです。適当に作っても美味しく仕上がります。


マイナー蒸溜所ではありますが、GMがオーナーとなってからの品質は高いレベルで安定していると思いますので、飲んだことのない方は勿論、知っている方にもあらためて試していただきたいボトルです。

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