マッカラン 12年 グラン・レゼルバ 45.6%

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甘口で濃厚シェリー。割と好き。



MACALLAN 12Y. GRAN RESERVA 45.6%

評価:結構美味しい( ★ ★ ★ )

CP:購入価格次第( ☆ ☆ ☆ )

価格:今はプレミア( ¥ )

香り:力強く、濃厚で甘口なシェリー香。ザラメや黒糖、干し葡萄、ブルーベリー。ほんのりとダークチョコレート。奥からカラメルのかかったプディング。さらに陽に当たった干し草から漂うような酸味が僅かに現れ、シナモン、クローブといったスパイスも。

味わい:口当たりは度数相当。香りにあったシェリーの濃厚さとスパイス感を引き継ぐ。焦がしたザラメ、焦げ感を伴う甘苦いウッディネスと心地よい収斂。太い麦芽感が現れる。

余韻:やや長め。ダークチョコレートのビターさを伴いながら樽由来の収斂が味わいから引き継がれて持続する。その後にマスタードや生姜のような酸味を伴うスパイシーさが現れ、最後は黒糖と干し葡萄、ダークチョコレートのビターさが残る。


どうも。現行のマッカランの評価に程々の手心を加えることで定評のある僕です。

マッカラン12年グラン・レゼルバは、2007年から2009年までの3年間に本数限定で発売されたマッカランのオフィシャルボトルです。ボトル形状は現行のものと同じですが、発売されてからそろそろ10年が経つんですね。オールドボトルと言えるほど古くはないですが(じゃあ何年経ったらオールドボトルなんだと言われてもよく分かりませんが)、このボトルもここ数年で取引価格がジワジワと上昇しているみたいですね。何ていうか、マッカランってすぐにプレミア付くんですね。現在発売されている最新ボトルはダブルカスク12年ですが、これすらも買い漁っておけばそのうちプレミアとか付くんでしょうか。知らんですけども。

グラン・レゼルバと銘打たれたマッカランで有名なのは、どちらかと言わずとも1997年から2000年の4年間発売された18年熟成のほうだと思います。木箱入りで、当時丸かったボトルの肩ラベルには蒸留年(1979年から1982年の4種類があります)が大きく表記されていました。それからしばらくして発売されたのがこの、蒸留年表記がなくなり、熟成年数も下がった新しいグラン・レゼルバです。国内正規取扱本数は各年12000本だったそうです。思ったより多かったんですね。何ていうかもう、こうして書いてみるだけでこのマッカランが当時のコアなウイスキードリンカーからどのように迎えられたのか何となく想像が付く気がします。なんだかんだ言いながらみんな飲んだのだろうということも含めて。まあ、当時を知らないんですけども。

ところでこのボトルですが、私は結構美味しいと思います。こってりとした甘口シェリー香にスパイスという香味構成は近年のシェリーカスク熟成のウイスキーとしては特に珍しいものではありませんが、マッカランらしい太めの麦芽感がそこに一本芯を通していて、飲み応えと香味の複雑さに寄与していると思います。最近発売された同じ熟成年数のダブルカスク12年にはその麦芽感に若いニュアンスや野暮ったさがあったのですが、こちらには感じられません。樽頼みな香味構成の近年系シェリーカスクと言ってしまえばその通りで、プレミア価格で手に入れるようなお酒ではないと思いますが、そうした中でも出来は悪くなく、むしろ良いほうだと思っています。

個人的にはこのくらいのボトルが今後マッカランから発売されたら嬉しいです。

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