オールドパー 15Y. 500th Anniv. of Thomas Parr 43%

寒くなるこの時期にピッタリ。甘やかなデザートウイスキー。

評価:割と美味しい。(★★☆)

香り:落ち着いた香り立ち。甘い。程良いオールドシェリー香で、黒糖、べっこう飴、バニラ、少し間を置いてバナナ。

味わい:口当たりは滑らか。カラメルがけのプディング、チャーしたオークの焦げ感から、麦芽の甘さが舌に広がる。

余韻:優しく伸びる。僅かな胡椒のスパイスとバナナ。


ラベルの真ん中に大きく「500」と書かれている陶器ボトルのオールドパー限定品。外箱を捨ててしまったため記憶で書きますが、伝説の長生き絶倫スコットランド人であるところのトーマス・パー氏生誕500周年(500歳の誕生日)を記念して1983年に発売されたものだったはずです。熟成年数は15年で、これは「500」という数字の下に小さく英字で書かれています。当時価格や販売本数などを古い世界の名酒事典で調べるのは、もう少し部屋が片付いてからにしたいと思います。

オールドシェリー香とバニラの甘やかさが寒くなってきたこの時期にピッタリの、少し特別なオールドパーです。通常品よりも香味に丸みがあり、オークションでもそこまで高値が付いていないところも魅力の一つです。

抜栓時、コルクはまず間違いなく固着しているため、暖かいおしぼりをネックに巻いてしばらく置いた後、ゆっくりと動かすようにして抜栓すると良いと思います(広めた人物の名前を取るならば、くりりん式)。少し動かしてシューッと空気の入る音がすれば出だし成功、音がしなくなるまで完全に空気を入れ切ることが出来れば半ば成功、そこから焦らず、ネック部分を適宜温めたりしつつゆっくり回し、コロリと抜ければ大成功です。

ただし、うまく抜けてもコルクの再使用はほぼ不可能なため、替えのコルクは準備しておいたほうがいいです。もしあれば、バーボンウイスキーのブラントン(コルクが競走馬のオブジェになっている有名なあれです)のコルクを使うとピッタリはまります。


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