ブナハーブン 1987-2013 25年 46.6% アデルフィ

バランスタイプ。プレーンな酒質に乗った穏やかで繊細な樽香。

Bunnahabhain 1987-2013 25Y. 46.6% Adelphi, cask#2792.


評価:★ ★ ★

CP:☆ ☆ ☆

価格:★ ★ ☆


香り

穏やかな香り立ち。レーズンの甘さと優しいウッディネス。その中に弱いグラッシーさが感じられる。フルーツ香はレーズンに続いて林檎、洋梨。その後に穏やかだが熟成感のある麦芽香。その他、かなり弱いが、焦げた樽のようなスモーキーさを見つけることができる。

口当たり

優しく、ひっかかりのない口当たり。甘酸っぱさに続いて、麦芽感の主張が強くなる。ボディはやや軽め。

余韻

余韻は短め。胡椒のようなスパイスが弱く続く中、麦芽、フルーツの順で香味が消えていく。舌の上と喉の奥に弱いグラッシーさとほんの僅かなスモーキーさが残るが、これも程なく消える。微かなミネラル感がある。



写真はくりりんのウイスキー置き場から転載。場所は池袋のバー・アンブロシア。定期的に開かれているThe Whisky Divers(TWD)というテイスティング勉強会に、私が持っていったボトルの一つがこの1987年蒸溜のブナハーブンでした。くりりんさん、写真ちょっとお借りします。(今回のテイスティングノートは出先で行ったものです。)


1987ブナハーブンは2012年頃から徐々に人気の出始め、万人受けするフルーティーさに適度なグラッシーさが乗っているという香味構成が共通していると思います。

どのリリースも水準以上に安定していて、美味しいボトルが多いのですが、人気が出始めが昨今のウイスキーブームと重なっているためか、リリース時期が進むに連れてどんどん高額になっていて、今ではかなりコストパフォーマンスの悪いヴィンテージになってしまったのは正直なかなり残念なところです。

ブナハーブンはアイラモルトの中では例外的にピートを焚かずに蒸留されていることと、酒質が素直で樽種や樽の良し悪しの影響を受けやすいことが特徴だと思っています。このボトルも、開けたてではグラッシーさやミネラル感がやや強く出ており、それがフルーティーさとぶつかってバランスの悪い印象がありました。しかし開栓して数年、順調にこなれてきて今に至ります。

数ある87ブナハーブンのボトルの中ではインパクトに乏しいという向きもあるかと思いますが、充分に美味しいボトルであると言えます。


初めて飲んだ87ブナハーブンはスリリバースのダンスシリーズで、その味わいが好みだった私は、それから何種類かの87ブナハーブンを揃えてきました。いつかまとめて開けて飲み比べをしたいと思っています。

ちなみにこのボトルは、ハイボールもかなり美味しいです。

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