スプリングバンク 1999-2016 16年 54.3% ローカルバーレイ

力強い麦芽感。揺蕩うように変化する様々なフルーツ香。

Springbank 1999-2016 16Y. 54.3% Local Barley

評価:★ ★ ★ Recommend!

CP:☆ ☆ ☆ ☆

価格:¥ ¥

 

香り:フレッシュな麦芽感とバターブレッド。塩気を感じさせるミネラル感(ブリニー)。その後に林檎、洋梨、奥から爽やかな酸味のあるマーマレード、少し遅れてほんのりと甘酸っぱい苺。ブリニーさとフルーツ香は揺蕩うように入れ替わり立ち替わり、現れては消え、消えては現れる。

口当たり:ウェット。フレッシュな麦の甘さが口腔内に絡みつくように広がっていく。ブリニーさが少し強くなる。僅かにレーズン。

余韻:麦の甘さは尚続き、潮気を伴いながら更に濃厚になる。僅かなレーズンの香りは口当たりから引き継がれる。

スプリングバンク蒸溜所から、オフィシャルボトルとしては「復活」と言っていいローカルバーレイ(原産地で生育した麦芽を原料として使っているという意味)です。かなり話題になったボトルで、これだけは手配しなくてはならないと、海外から購入したボトルです。ヴィンテージも付いており、1999年蒸溜、2016年ボトリングで、総本数は9000本です。2016年2月9日に自宅に届き、そのまま抜栓してテイスティングしました。

第一印象として、強く太く甘い麦芽感が最初に現れ、その後に様々な香りが入れ替わり立ち替わり現れる構成だと感じました。麦からミネラルや潮気、その後にフルーツへ。全体を貫く麦芽の風味が太い柱となって高くそびえ、その周りを塩気を含むミネラルな風味と様々なフルーツ香が二重の螺旋階段のように取り巻いているような印象を覚えました。

ちなみにこれはイギリス向けに先行で発売されたボトルです。日本向けのボトルはこれと比べて少し味わいのニュアンスが異なり、シェリー香がより美しく香るという意見が多数で、自分の知る限りでは日本向けのほうが美味しいと評価したドリンカーが多かったように思います。

ですが、このボトルも基本は変わらず、十分に楽しめるボトルだと思います。お勧めです。

実はハイボールも結構イケます。

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