評価(Rating)

味わいの主観的評価です。大まかに5段階で行います。

真っ先に書かなくてはならないこと、それは

美味しいウイスキーは存在するが不味いウイスキーというものは存在せず、そこには好みかどうかがあるのみ

ということです。

そんなウイスキーの美味しさという「個人的で主観的な評価」を★の数で評価しています。数が増えるほど高評価で、☆は★0.5個分です。

ざっくり言うと、★★★以上は素直に美味しいなと思っています。


評価の説明

  • ☆ / ★

余程のことがない限り、この評価をつけることはありません。

  • ★☆ / ★★

楽しむことは出来るものの、他人へ素直に勧められるかと言われると若干抵抗がある。

  • ★★☆ / ★★★

美味しい。他人へ素直に勧められる。★★★は中でも香味のバランスや香味そのものに一つ以上の長所があり、優れている。

  • ★★★☆ / ★★★★

非常に美味しい。替えの効かない特筆すべき長所があり、味わいを覚えておく価値がある。★★★★は中でも各要素のレベルが高い。

  • ★★★★☆ / ★★★★★

素晴らしい。感動的で、記憶に刻み込むべき味わいである。可能であれば是非一度体験してほしい。

  • NR

評価なし(not rated)。テイスティング環境やウイスキー側の都合で評価を下せないと判断した場合は評価なしとします。

  • Recommend!

評価に寄らず、個人的にお勧めのウイスキーに併記して付けるものです。特別なものに限らず、味わいの興味深さ、価格との釣り合い、テイスティング時点での入手可能性などを考慮して付けています。


テイスティングに際して私が大切にしている考え

冒頭で強調した通り、私の基本的なスタンスは「美味しいウイスキーは存在するものの不味いウイスキーは存在せず、そこには好みかどうかがあるだけだ」というものです。これはウイスキーに限らず、嗜好品であり得るもの全てに当てはまる言葉だと思っています。

そのため、味わいの評価はどうしても主観的にならざるを得ず、テイスティングという行為も突き詰めれば「あるとき、ある場所で、あるグラスに入っていた、一定量のウイスキーの味わいを、そのときの自分がどう感じたか」を示すものに過ぎません。

そのため、同じボトルを飲んだ異なる飲み手同士は勿論、同じ飲み手が同じボトルを時期を変えて飲んだ場合でも、完璧な再現性を求めること自体ナンセンスだと考えています。別の言い方をすれば、味わいを規定する変数は非常に多いと考えています。

故に、「同じ虹を見て違った印象を持つことを許容する」というのが、ウイスキーのテイスティングにおける私の基本的な考え方です。

ただし、虹を見ておきながら月を見ていると勘違いすることは避ける必要があるとも思っています。また、せっかく虹を見るなら色々な虹を見たほうが、虹についてより沢山のことを知ることが出来るだろうとも思っています。

以上から、一口飲んで全てを語るみたいな不可能事をやってのけようなどというつもりは毛頭ないものの、テイスティングという一回性の行為を積み重ねる中で、そのウイスキーの味わいが持つアウトラインやハートのようなものを、言葉を用いて再現していきたいと考えています。